心理英語の対策について
研究計画書の内容は、後日行われる面接試験で問われる内容と相関しますので、ポイントを押さえて丁寧に書くようにしましょう。
自分が研究したい分野を明確に伝え、研究目的、方法・手段をきちんと明記しましょう。
また参照した参考文献等も忘れずに付記しておきましょう。
なぜこの大学院を選んだかが相手に伝わるような書き方を心がけてください。
例えば、自分の研究したい内容と似た分野の研究をされている講師がいるから等、志望する理由が納得のいくものであるとより説得力が増します。
また、先行研究をきちんと調べていないものは、研究の背景や目的が明確ではなく、根拠に乏しい研究と見なされます。
「その研究をする必要がなぜあるのか」
という問に対して「自分が興味があるから」という理由以上に、先行研究と比較しての必要性を訴えることができると、研究計画書としての完成度は上がります。
面接試験では研究計画書の内容に沿って質問が行われますので、研究計画書の内容とぶれないように、自分の中で研究の方針を固めておく必要がありますね。
まずは自分が研究したいことを見つける
まずは自分が臨床心理士指定大学院で何を研究したいのかを見つけることです。
それが見つからないと研究計画書は書けません。
乳幼児の発達、心理療法、うつ病、発達障害など
大きく分けて何に興味があるか絞りましょう。
心理士になりたいと思った背景とも関連があるはずです。
例えば、乳幼児の発達なら、愛着行動に関心があるのでしょうか?
それともストレンジシチュエーション法に興味があるのでしょうか?
もしくは他者の行動観察をして学習するモデリングをもっと調べたいのでしょうか?
一口に乳幼児の発達といっても、分野は多岐にわたります。
そして、それぞれに専門書籍、学術論文がありますので、それらを読み進めることが大学院で何をしたいかを突き詰めてください。
きっと、たくさんの書籍や論文に目を通しているうちに、専門分野の知識が深まって、その分野で自分が何を研究したいか、自ずと方向性が見えてくるはずです。
大学院は研究計画書で何をチェックしているのか?
そもそも大学院側は入学前に研究計画書を書かせて、受験生の何を判断したいのでしょうか?
大学院側の視点に立ってみると、どのような研究計画書が望ましいのかが見てくるはずです。
そもそも臨床心理士になりたくて、その受験資格を得るのに大学院に行くのに、「研究なんて必要なの?」と思う人もいるかもしれません。
もっと実務的な臨床に関することに時間を使った方が有意義だと思うこともあるでしょう。
ですが、臨床心理士にとっては研究を行う能力も欠かせない資質の1つと言えるのです。
臨床心理士という仕事はなってしまえば永久に臨床心理士であり、職として完成するわけではありません。
臨床心理士の資格は取得後も5年ごとに更新する必要がありますし、日々現場に携わっていると、自分の知識不足や経験不足に悩み、常に研鑽を続けなくてはならないと思うものです。
おそらくクライアントと真剣に向き合えば向き合うほど、そういう思いに駆られることでしょう。
よりよい臨床活動をするためには、手法や知見をより確実なものにしたり、他の臨床心理士と知識を共有しなくてはいけません。
そのために、臨床活動そのものの「研究」が非常に重要になるわけです。
というわけで、研究は臨床心理士として活動していく上で、欠かせない要素ということがお分かりになったことでしょう。
大学院は研究計画書を通して、心理学の専門知識の程度や意欲レベルを見ていることはもちろんのこと、
「自分自身で研究計画を立案し、研究を進めていく能力」
の有無を判断しています。
「テーマの立案」
「研究に至った動機や背景」
「研究内容やその規模」
そうした項目に無理や矛盾のない研究計画になっているかどうかをチェックしているのです。
自分なりのオリジナリティのあるテーマを設定できていますか?
そして、それがあなた独自の視点からの研究であることを証明できるように、きちんと先行研究を調べていますか?
重要なのは、先行研究との違いを述べることです。
先行研究を調査していない研究計画は単なる思いつきレベルのものと見なされますよ。
さらに、あなたが研究したい内容は、その大学院に在籍する教員の研究の方向性と合っていますか?
研究の方向性が合っていなければ、満足のいく指導はしてもらえません。
指導教員にも得意分野があるので、専門領域と異なるテーマについての指導を頼んだ場合は、意見が食い違うこともありますよ。
研究計画書を書く上で、論文を読むことは必須
たまに研究計画書の参考文献でまったく論文を列挙しない人がいます。
過去に参考文献となる論文がないということは、その研究テーマが果たして研究テーマとして意義あるものかどうかが疑わしくなります。
受験生レベルで研究者がこれまでにおいてまったく何も論文を書かないような新しい研究テーマを掲げるのは至難のわざです。
また、過去の論文で先行研究に目を通すことはさまざまなメリットがあります。
その1つが、自分の研究テーマのヒントが得られることです。
過去にすでに明確になっている研究テーマを再度やることに意味はありませんし、オリジナリティもありません。
おそらく面接でもその点を厳しく追及されるはずです。
しかし、先行研究に「別の研究アプローチはないか」といった意識をもって読むと、似た研究テーマでも違った角度からの研究計画を立てることができます。
そして多くの受験生がそのようにして、研究計画を立てています。
先述したように、前例のない研究テーマに基づいて研究計画をゼロから構築するのは、受験生レベルではかなり難しく、それがたった2年の大学院生活(修士論文にかけられるのは1年もない)で実現可能かどうかという面もありますね。
まずはしっかり先行研究を読み込んで、自分が何を研究したいのかを明確にしていきましょう。
研究計画書は誰かにチェックしてもらうとよい
研究計画書を書くのは初めてという人がほとんどのはずです。
だからこそ、書き方はこれでいいのか、研究テーマとして成立しているのか、研究のアプローチは適切か、といったことで不安になるはずです。
研究計画書は大学院に提出する前に、可能であればゼミの先輩や先生に見てもらうのがよいでしょう。
ですが、他学部受験なら学生でもそれが難しい人もいるでしょうし、社会人ではほぼ不可能ですね。
そのような場合は「研究計画書講座」を利用してみるといいでしょう。
受験を経験したプロの臨床心理士や公認心理師が担任制で見てくれるので、3回の添削指導で志望校に提出できるレベルの研究計画書に仕上がります。
研究計画書は面接試験の質問テーマに直結する大事な提出物です。
その精度で面接試験の合否を大きく左右します。
プロの指導を受けておくのが最もおすすめです。
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