国会で公認心理師の法案が通りましたが、公認心理師は大学院ではなく指定大学の心理学部を卒業した人が、その後に大学院に進学するか、もしくは一定期間の実務期間を経てから、ようやく資格試験を受験して取得できる資格となります。


2016年実施の秋入試、もしくはその翌年の春入試までに合格すれば、大学に行かなくても、臨床心理士として公認心理師を取得できます。しかし、それ以降は公認心理師になろうとしたら、大学の心理学部から入り直さないといけません。


公認心理師は国家資格扱いとはなりますが、教員資格のような位置づけになる可能性が指摘されていします。

公認心理師は心理学部を出た人がとりあえず取得する資格の1つになるでしょうが、本気で臨床のスペシャリストを目指す人は大学院に行って、臨床心理士の教育も受けるという流れになると考えられます。


その根拠の1つとして、大学の心理学部の学生全員に大学院のような高度な教育を行き届かせるのは不可能だということです。結局、本気で臨床に関わっていく人は大学院に行かざるを得ないかと思います。


また、公認心理師資格を取得しただけでは実際仕事に就けるチャンスは少ないのではないかという意見もあります。実習経験のあることが就業条件になるような流れにしようという動きが、心理士会の中であるようです。


心理職の中にも公認心理師のみで就ける職種もあるでしょうが、スクールカウンセラーなどは大学院卒が前提となるなど、職種によって制限がかかる可能性もあります。


したがって、他学部の人や社会人の方が大学院から入学して臨床心理士を目指すなら、2016年が最後のチャンスとなります。2016年度中に指定大学院に合格しておけば、3年後には臨床心理士として社会で活躍でき、その後で、大学にいかずに公認心理師も取得することができるでしょう。